NOVOSENSEの2023年度ESG報告書では、国連の持続可能な開発目標へのコミットメントを肯定

2024/08/19

NOVOSENSEは、高性能、高信頼性のアナログ&ミックスシグナルチップに特化した半導体会社であり、2023年版の環境・社会・ガバナンス(ESG)報告書を発表しました。ESG報告書は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に対する進捗状況を開示し、特に環境、倫理、平等に関する目標に対する同社のコミットメントを肯定されています。

NOVOSENSEは製品を通じて、自動車及び産業発電業界が環境への影響を低減することに役立つのを目的としています。同社のESG管理は取締役会が監督しています。2回目となるこの年次報告書では、業務、人事、調達、研究開発など、NOVOSENSEの業務のあらゆる側面におけるESGポリシーの効果を分析しています。

この報告書のハイライトは、従業員の福利厚生と安全を重視、ならびに従来のエネルギーへの依存を減らすための対策を実施していることを含まれています。その対策は、新建設した省エネの施設や、2025年からエネルギー消費量を年間30kWh以上削減するためのサーバー開発などです。

「当社の研究開発および事業チームは、自動車および産業用エネルギー分野の脱炭素化に貢献する製品で革新を続けています。しかし、顧客に提供するインパクトだけでなく、どのように改善できるかを検討することが重要です」とNOVOSENSEの創業者、会長兼CEOの王升楊氏は述べました。

「このような独立した運営評価によって、われわれは学び続けて、従業員をサポートし、事業を展開する方法を改善することができます。実際、われわれの取締役会を導き、より積極的な措置を講じることを可能にする重要な役割を果たしています。」

報告書の全文はこちらにご覧ください。調査結果の概要は以下の通りです。


平等、公正及び従業員の福利厚生

NOVOSENSEは常に「信用、信頼、学び続ける、長期価値にこだわる」という企業価値観を堅持しており、報告書の内容に強調しています。

従業員の福利厚生に関する部分では、NOVOSENSEが国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の第345810項目(従業員の福利厚生、教育、ジェンダー平等、経済成長、公平性)に積極的に応えていることを示されています。

報告書は、会社の様々な研修プログラムを強調するだけでなく、調査を通じて労働条件の改善や従業員満足度の向上に努めていることも重点としています。機会均等と多様な雇用の方針は、よりバランスの取れた従業員構成を構築しています。また、オープンなコミュニケーションを促進するためにとられた措置、特に、従業員が経営幹部と疑問点を出し合ったり、ビジネスの最新情報を話し合ったりするための定期的な「ラウンドテーブル」や、会社の方向性、価値観、技術的な飛躍を伝える年2回の「タウンホールミーティング」などのイベントが挙げられています。

また、報告書では、NOVOSENSEが実施した議決権行使インセンティブ措置を強調し、2023年に従業員507人(全従業員859人)に議決権制限株式を付与し、現在までに800万株を付与したことを示しています。


環境への影響

NOVOSENSEの事業戦略の重点は、スマートで相互接続された半導体を開発することであり、これによって自動車及び産業エネルギーシステム(発電及び送電を含む)が環境への影響を軽減することを目指しています。

この報告書では、NOVOSENSEが環境管理システムISO 14001認証を取得し、及び国連の持続可能な開発目標(SDGs)の第679111317項目(持続可能な研究開発と低炭素化の促進)に準拠するための措置を強調しています。

また、同社のカーボンフットプリントを減らすために積極的な取り組み、グリーン開発理念や省エネルギー・排出削減を実践するための重要な取り組みを強調しています。これらの措置は、生物多様性や環境への影響をさらに最小限に抑えることを目的としています。

報告書は、子会社であるNAXIWEIの操業開始により、NOVOSENSEグループ全体のCO2排出量と水消費量が2022年比で大幅に増加したことを強調する一方で、NAXIWEI以外の事業の影響を減らすために前向きな措置を挙げています。これらの措置は、新しいサーバー設計の委託と、従来のエネルギー源への依存を減らすために設計された蘇州の新しいオフィスの建設が含まれます。2025年には、新しいサーバーが年間30kWh以上の節電効果を実現し、これはNOVOSENSEグループ、NAXIWEI以外のエネルギー使用量の10%以上に相当します。中国蘇州の新しいオフィスは、環境への影響を最小限に抑えるように設計されており、省エネ材料と省エネ技術を使用し、太陽光発電で建物に電力を供給します。

同社はまた、出張や配送サービスの環境への影響を軽減するための措置を実施しており、AutoNavi社連携し、出張や配送サービスにEV車を提供することで、2023年には合計13トン以上の炭素排出が削減されました。


企業倫理

報告書では、NOVOSENSEが国連の持続可能な開発目標(SDGs)の第12項目(持続可能な生産消費)及び第16項目(平和と正義)に積極的に応じ、誠実な経営と企業倫理の遵守を強調しています。

特に、2023年中に開催した贈収賄防止、不正行為防止、情報セキュリティに向けた研修会を実施しました。

これらの研修は、20232月にNOVOSENSEの従業員を対象に初めて実施され、その後、子会社や営業担当者向けに関連研修が実施され、NOVOSENSEの全従業員859名のうち、合計627名が参加しました。

報告書の最後には、情報とプライバシーのセキュリティに関して、NOVOSENSEが個人情報保護制度及び個人情報影響評価(PIA)操作ガイドを策定し、個人情報の保護に対するNOVOSENSEのコミットメントを示していることを強調しています。これらの措置は、同社が関連するデータ保護規制を遵守し、データ取り扱いプロセスの透明性を高め、情報漏洩に関連する潜在的なリスクを軽減することを保証します。これらのシステムの実施は、顧客と従業員のためにプライバシーとセキュリティの高水準を維持するよう、NOVOSENSEが尽力することを示しています。