CAN PHYインターフェースを統合した新世代の16チャネルハイコスパ車体照明ドライバーソリューションを発表

2025/01/08

NOVOSENSEは、次世代の車載グレード16チャネルでローサイドLEDドライバーNSL23716xシリーズを発表しました。このドライバーは、最新の車体照明の複雑な設計要件を満たしながら、ハイコストパフォーマンスで高機能のソリューションを提供します。

NSL23716xシリーズは、16チャンネルのPWM独立調光対応でき、CAN PHYとUARTインターフェース統合し、3.3Vと5VのVCC電圧などの複数のバージョンを提供しています。また、OTP内蔵のバージョンを提供により、Fail-safeモードが対応可能です。さらに、プログラマブルな高温自動ディレーティングと複数の保護診断機能を搭載しています。その他、スペクトラム拡散や出力電流位相シフトなどの機能により、システムのEMI性能を効果的に最適化することができます。

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パッケージと型番

NSL23716xシリーズは、QFN32 (5mm*6mm) とQFN32 (4mm*4mm) の二つのパッケージを提供し、AEC-Q100 Grade1規格に適合しており、車載用内外装照明など幅広い場面に適しています。

NSL23716xシリーズ 製品一覧表

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製品パッケージ

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製品ハイライト


CAN PHYインターフェースを統合したハイコスパフの車体照明ドライバーソリューション

 NSL23716A/Cは、CAN PHYインターフェースが対応可能に、外付けのCANトランシーバが不要となり、システムBOMが簡素化実現できる

 シングルバスで最大16個のドライバーIC(最大256チャネル)が対応可能

 最大2Mbpsの通信速度が対応可能

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完全な診断保護機能

完全な診断及び保護機能

  • LEDオープン回路、LED短絡検出(しきい値を設定することができ、合理的なしきい値の設定は、単一のLED短絡検出を実現することができます。)

  • ISETピンのオープン回路及び短絡保護

  • 過熱警告、過熱保護、過熱シャットダウン

     

 プログラマブルFail safeモード(NSL23716C/D のみ)

  • プログラマブルOTP内蔵で、FSピンに合わせて柔軟なFail Safeモード設定できる

OTPバーンインプロセス

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柔軟性と使いやすさを追求したフルアップグレード仕様

 スマート温度制御、自動ディレーティング

  • サーマルディレーティング機能が対応可能で、チップの自動過熱ディレーティングが実現できる

  • 高温ディレーティング開始点Tthは110℃、135℃、150℃、Disableの四つに設定できる

  • 高温ディレーティングは通常/FS状態で設定でき、Fail-Safeモードで高温ディレーティングは有効になる

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 総合的な診断、確実な保護

  • フラグレジスタがW1Cモードが対応可能で、故障診断がより信頼性がある(電源投入後、デフォルトで有効になっています)

  • FSのOne Fail All Fail(OFAF)機能が対応可能で、ワンフェイルオールフェイル(OFAF機能はFS状態でデフォルトで有効になっています)が実現できる

  • 故障状態のRetry/Latchのモードが対応可能(FS状態でデフォルトでRetryが有効になっています)



 柔軟な設計で、より良い体験

  • 内部の対数調光ルックアップテーブルを統合し、呼吸効果をより便利に実現できる

  • 設定可能なIC初期化時間、システム電源投入時間に応じたIC初期化時間の柔軟な設定、最適化された電源投入タイミング管理

  • 5.0V VCC電圧バージョンを提供して基板間通信の信頼性を向上


NSL23716xに基づいて低コスト設計

NOVOSENSEの16チャネルLEDドライバーNSL23716xシリーズは、お客様に新世代のハイコストパのソリューションを提供します。さらなる低コストソリューション設計の場合は、フロントエンドDCDCの低コスト代替品として複数のMOSベアラの使用を検討できます。ソリューション原理図及び実物のPCBは以下通りです。

 

ソリューション原理図

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基板の実物

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このソリューションは、3つの前段NMOS、LEDドライバー、LEDビーズ(2つの赤色LED)で構成され、各LEDビーズの正導通電圧は約5Vに降下します。

実際のテストデータは以下の通り:

1. VS電圧が徐々に上昇すると、外付けMOSとLEDドライバーICの放熱圧が強まり、リニア方式固有の放熱圧がMOSとICで分担されます。

2. さらにNSL23716xの高温自動温度ディレーティング機能をONにすると、あらかじめ設定されたカーブに従ってチャンネルあたりの実際の出力電流が減少し、放熱圧力を低減します。

実際には、最適化された熱性能をさらに向上させるために、負荷電圧降下を増加させる(例えば、VF電圧を等価的に上昇させる直列抵抗を考慮する)ことが考えられる。 合理的なNMOSレイアウトやレイアウト設計と組み合わせることで、この低コストソリューションは高温性能をさらに向上させることができる。

 

試験条件:環境温度25

LED負荷電圧降下約5V、PWM duty 50%

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ポイントのまとめ:

• 前段DC/DCを複数のNMOSに置き換え、大幅なコスト削減を実現できる

• 放熱性能を最適化するNMOS配置

• MOS source抵抗に合わせて、 複数のMOSの等化を実現

• 高温試験合格(例えば24V@1Min高温試験)をクリアするため、高温自動ディレーティング機能を有効にする


車体照明市場における信頼的な選択

NOVOSENSEは車体照明の分野において、1/3/12/16/24及びその他のマルチチャンネルをカバーする車載グレードのリニアLEDドライバーチップのシリーズを発表し、車内照明、従来のリアライト、ダイナミックリアライト及び発光グリルで広く使用され、市場で高く評価されています。NOVOSENSEのLEDドライバーチップの一覧表をご覧になり、お客様の多様なアプリケーションニーズを実現に役立ちます!

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車載照明分野における全面的なポートフォリオ

NOVOSENSEは車載照明に注力しており、上記の車体照明の他、リアライト、ヘッドライト、アンビエント照明及び車内ライトなどをカバーする車載グレードLEDドライバーチップを新たに多数発表します。どうぞご期待ください!